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ガーディスト~君ヲ守ル~

第10章 覚醒

「…もう大丈夫なのか?」


先に沈黙を破ったのは祐司だった。


「…うん、突然のことでびっくりして…でも、もう落ち着いた。心配させてごめんね…」


つばきは自分の足元を見ながら言った。


「…明日、また病院に行くけど大丈夫か?」


「…大丈夫。なにが起こってるのか確かめたいから」


「…強いな」


祐司は微笑した。


「ゆーじがいるからだよ」


つばきは祐司の顔を見上げ、


「ゆーじがあたしを守ってくれるから、強くなれるの」


そしてニコッと微笑んだ。


「そうか…、そうだな」


祐司も穏やかに笑った。





「おう、祐司」


その時、背後から護と圭吾がニヤニヤしながら歩いてきた。


「2人は仲良いですね」


圭吾が冷やかす。


「そ、そんなこと…ないですよっ」


つばきは精一杯平気なふりをした。
祐司は気にしてないようだ。


「まあ、元気になって良かったよ」


「そういえば、今回はつぐみさんと入れ替わらなかったんですね?」


圭吾の言葉に、皆ハッとした。


「そうだ…なんでだろ?いつもなら意識がなくなると入れ替わるのに…」


「……」


圭吾は、昼間つぐみがトイレで倒れた時のことをずっと気にしていた。


(もしかしたら…彼女は自分から殻に閉じこもってしまったのかもしれない…)


「やっぱりこのままじゃいけないよね…つぐみさんのためにも、明日自分の体と向き合ってみる!」


つばきは決心の瞳を皆に向けた。







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