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ガーディスト~君ヲ守ル~

第10章 覚醒

翌日。
祐司たちは、カリーヌでつばきの警護をしたあと、全員で病院へ向かった。
病院に着いた頃には、辺りはオレンジ色に染まり、夕日が沈みかけていた。


S大学病院の北館301号室。
つばきは、扉の前で一呼吸する。


「…よし!」


つばきが決心すると、祐司が扉をノックした。


「はい、ちょっと待っててね」


中から女性の声がする。
扉が開かれ、迎えてくれたのは年配の女性だった。


「あら、つばきのお友達?」


「…はい」


つばきは、その女性を見つめた。


(あれ…?もしかして、おばあちゃん?)


「つばきさんの働いてたバイト先で知り合いました、村上と申します」


「そうなんですか、つばきがお世話になりました、どうぞお入りください」


そう言って、年配の女性は笑顔で招き入れてくれた。


「あ、そちらの方たちもどうぞ」


廊下で待機している、圭吾と護も声をかけられる。


「あ、俺たちは…」
「じゃあ、お言葉に甘えて」


護が言いかけたのを被せて圭吾は言った。


「どんな状態なのか確かめたい」


圭吾はボソッと、護に耳打ちした。



中に入ると、『つばき』が笑顔で迎えてくれた。


「こんにちは」


一同は目を見張った。

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