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ガーディスト~君ヲ守ル~

第11章 あなたを守りたい

そして2人が睨みあった時、突然扉をノックする音が響いた。



「村上さ~ん?何か音が聞こえ…」



扉を開けたのは看護士だった。
目の前でナイフをちらつかせている祐司を見て、ギョッとする。



悲鳴をあげる一歩手前で、祐司は素早く看護士の腕を引っ張り、背後から口を抑えた。そして、ナイフを突きつける。



「……!!」



看護士は恐怖で震え上がった。
助けて、と圭吾に目で訴える。



「やめろ…」



圭吾は目を細め、祐司の動きに集中した。




「少しでも動いたらこの女を殺す」




そう言いながら祐司は、ゆっくりと後退り、扉のほうに近づいた。そしてドアノブに手をかけ、ゆっくりと扉を開ける。



祐司の体が廊下に出た瞬間、看護士はドンッと背中を押された。



「!」



よろける看護士の体を、とっさに支える圭吾。



「大丈夫ですか!?」



「は、はい…」



圭吾が看護士を近くにあった椅子に座らせると、バタバタと廊下を走っていく音が聞こえた。



圭吾はつぐみに振り返り、



「あなたはここにいてください」



そう伝えて行こうとした時、服の袖を引っ張られた。



「私も行きます!」



「つぐみ…」



「何もできないけど…でも…村上さんをこのままほっとけない…」



「……」



懇願するつぐみを、圭吾は黙って見つめた。
そしてフッと笑い、



「わかりました」




つぐみに微笑んだ。




「ありがとう…ございます!」




つぐみもまた笑顔になった。






(あなたは気づいてますか?
もう、目の前のものから目を背けてたあなたではないことを…)



安心してください、
あなたは俺が必ず守ります…
命に代えてでも…




圭吾は、固く胸に誓った。






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