
ガーディスト~君ヲ守ル~
第2章 秘密のデート
「早くしないとこの人が起きちゃう…」
そう言って『つばき』は部屋の扉を開けようとした。
俺は『つばき』の腕をとっさに掴む。
「はな…」
「俺も探す」
「え?」
「あんたが解決しないと、こっちも困るからな」
「…」
「だから勝手に出歩くな。俺には依頼人を守る義務がある」
『つばき』はじっと俺を見つめた。
「…あたしの話を信じてくれるんだ?」
「あぁ」
瞬間『つばき』の表情が和らいだ。
「嬉しい…
あたし、ほんとは心細かったの…。
だからやっと話せる人がいて嬉しい…」
そう言いながら『つばき』はフッと微笑んだ。
俺は一瞬ドキッとする。
「…」
「どうしたの?」
「いや…」
この俺が、一瞬見とれた?
ありえないだろ…。
