
ガーディスト~君ヲ守ル~
第2章 秘密のデート
「あなたの名前はなんていうの?」
「村上だ、村上祐司」
「ゆーじ」
「おい…いきなり呼び捨てかよ」
「この方が呼びやすいし。で、あの人 は?」
『つばき』がうつぶせになっている護先輩を指差した。
(まだ寝てんのかよ…)
「白石護、俺の先輩」
「ふぅん…」
「そうだ、教えてくれ。護先輩はなんで寝てるんだ?」
『つばき』はフフっと笑った。
「あたしが目を覚ましたとき、ちょうど窓に写った幽霊にびっくりして失神しちゃったみたい」
「え…この人、霊感ないんだけど…」
「目覚めちゃったかなぁ。
…てゆか、あたしが幽霊ってわかったらどうなるんだろ?」
普通は信じられないだろうな…。
