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ガーディスト~君ヲ守ル~

第13章 和解

つぐみの顔は、更に真っ赤に染まる。
圭吾に触れられたところが、唇の感触が、まだ残っていて熱い。





「も…朝比奈さん…恥ずかしいです…」





つぐみは潤んだ瞳で、上目遣いに圭吾を見上げた。

そのいじらしい姿に、理性が煽られる。





「…もう、あなたは…そんな顔をして、俺を誘っているんですか?」





「え…?誘ってなんか…」


 


言葉が言い終わらないうちに、つぐみの唇は圭吾の唇に再び塞がれた。





圭吾の熱い舌が、口内に入ってくる。
舌を絡められたと思ったら離れていき、下唇を優しく噛まれる。





さっきよりも強引で、だけど優しいキスに、頭の芯から足の先まで溶けてしまう感覚に陥った。





「…ふ…ぁ…」





心地よい感覚に、思わず声が出てしまう。
自分の声だと気づくと急に恥ずかしくなり、つぐみは慌てて圭吾の胸を押し返した。





「…どうしたんですか?」





いたずらな瞳を向ける圭吾。





わかってて聞いてくる圭吾に、つぐみは顔を真っ赤にさせながら呟いた。





「…意地悪しないでください…」






もう何を言っても、何をしても、愛しく見えてしまう…

こんなに一人の女性を愛しいと思うのは、初めてかもしれない…





圭吾は切なく微笑し、つぐみを優しく抱きしめた。






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