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ガーディスト~君ヲ守ル~

第13章 和解

そんなことを会話してると、またも扉がノックされた。




乙姫が出迎えると、中に入ってきたのは先ほどの斉藤と、もう一人スーツを着た男だった。




「皆さん、お揃いですね」




「おはようございます…あっ!!」




斉藤の後ろにいた男が、突然声を張り上げ
る。




「…んだよ、シゲ」




シゲと呼ばれた男は、圭吾の姿を見てキランと瞳を輝かさせた。




「また会えましたね!!元SPさん!!」




「えすぴー?」




シゲの聞きなれない言葉に反応するつばき。




「あ、SPっていうのは、警視庁警備部警備課で要人警護をする人のことを言うんっス」




「要人警護…?」




「はい、要人っていうのは総理大臣や、政治家のことッス。よくニュース見てると、総理大臣の後ろに黒いスーツ姿の男性が何人か立ってますよね、彼らは要人の命を守る動く壁なんスよ!」




シゲが熱く語ると、つばきは口をポカンと開けて圭吾を見た。
つぐみも驚いて目を丸くする。




「だから、拳銃が扱えたんですね」




祐司も知らなかったようだ。




「昔の話です」




圭吾はメガネのブリッジを、中指で押し上げながら苦笑した。




「おい、シゲ。今は、んなこたぁ、どうでもいんだよ!」




「はぁい…」




怒られてしょぼんとなるシゲ。




「え~簡潔に言います。今回のことは…まぁ、故意がなかったということで送検を見送ります。ナイフで脅された看護士も訴える気はないようです」




斉藤の言葉に、皆ホッとする。




「ありがとうございます」




祐司がお礼を言うと、斉藤はフッと笑った。




「二度とヘマすんじゃねぇぞ」





「…はい」




斉藤と祐司は、お互い微笑した。




「んじゃ、皆さん、失礼しました~」




斉藤はきびすを返し、扉を開ける。




「あ、待ってくださいよ~先輩~!」




シゲはペコッと頭を下げ、斉藤の後を追いかけた行った。





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