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ガーディスト~君ヲ守ル~

第14章 それぞれの道

腕を組んで祐司にくっついてるつぐみの姿を見て、圭吾は目を細めた。
そして無言のまま、メガネのブリッジを押し上げる。



「圭吾さん、どうかしたの?」



「…なんでもないですよ」



美夏に声をかけられて、圭吾はニコッと笑う。そんな圭吾の姿を、護はハラハラしながら見ていた。



(顔笑ってるけど、あいつ…ぜってぇ機嫌悪ぃ!!)



圭吾は笑顔のまま、つぐみの元に歩み寄った。



「つぐみ、おいで?」



手を差し伸べる圭吾に気付き、つぐみはプイッと顔を背ける。



「やだ」



「……」



2人のやりとりに、周りに緊張が走る。
誰もが圭吾の表情に注目した。



だが、圭吾は顔色一つ変えず、つぐみの両脇を抱えその場に立たせた。



「やぁ…村上さんと呑みたいのにぃ~」



「呑み過ぎですよ、あちらで少し休みましょう」



そう言って圭吾は、ふらつくつぐみの腰を支え、奥の部屋へ連れて行った。



「ふぅん…圭吾さんって、つぐみさんが好きなんだ」



相変わらず口をモグモグさせながら、美夏が言った。



「お前すげぇ感いいな」



「は?普通わかるっしょ。ね、つばき」



「あ…うん…」



「どしたの、ボーッとして」



つばきは、あまりに衝撃的な出来事に落ち込んでいた。



(もしかして…つぐみさん、まだゆーじのこと好きなのかな?)



でも、病院にいた時は圭吾さんと仲良さそうにしてたし…



よくわかんないな…。









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