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ガーディスト~君ヲ守ル~

第14章 それぞれの道

外に出ると、少し肌寒く感じた。
早速煙草を吸っている祐司のもとに、つばきは歩み寄る。

つばきの気配に気づくと、祐司はすぐさま煙草を消した。



「ゆーじ、隣座ってもいい?」



「…あぁ」



つばきは祐司の隣に座ると、上を見上げた。



「今日は満月かぁ~綺麗だね」



そう言いながら無意識に腕をさすっていると、祐司がおもむろに上着を脱ぎだした。



「えっ!?何して…」



その上着をつばきに羽織らせる。



「え…」



「…んだよ、また俺が酔ってると思ったのか?」



「う、うん…ごめん」



つばきが苦笑いすると、祐司は顔を反対に背けた。



「もう二度と悪酔いはしない」



暗くてよく見えないけれど、多分すごく照れてるんだろう…



つばきはクスッと笑って、「ありがとう」と呟いた。



(あったかい…ゆーじの匂いがする)



なんだかゆーじに抱きしめられてるみたい…。




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