ガーディスト~君ヲ守ル~
第3章 恋の予感
「今どきのギャル文字だな」
護がプッと笑う。
「しかも“変”が“恋”になってるし」
緊張感のない手紙の内容に、護はホッとする。つぐみも悪い霊ではないことに安心したようだ。だけど…
「本当に彼女の記憶が戻れば私から出ていってくれるんでしょうか?」
つぐみは不安な顔で祐司を見つめた。
「大丈夫です」
祐司は真っ直ぐにつぐみを見つめる
「俺が全力であなたを守ります」
祐司の真剣な眼差しに、つぐみは一瞬ドキッとした。
「…もしあなたがそれでも不安だと言うなら、霊媒師に除霊を頼んでください」
祐司から意外な言葉が出る。
「どうするかは、あなたに任せます」
「…」
「話は以上です。疲れたでしょう、お茶いれてきますね」
そう言って祐司は、別室を出た。