ガーディスト~君ヲ守ル~
第3章 恋の予感
「なぜ俺に見えて、周りに見えないのか不思議だった。そのせいで母親は何度も学校に呼び出された」
「…」
「友達も徐々に離れていって、俺は引きこもるようになった。こんな能力はいらない…普通の生活がしたいって…」
祐司は瞼を伏せた。
「だからつぐみの気持ちもわかるんだよ…」
「…」
祐司は、フッと笑った。
「…しゃべりすぎたな」
『つばき』といるとなぜか気が緩んでしまう。
祐司はおもむろに懐に手を伸ばした。
「あ~!タバコ!」
黙っていた『つばき』の目が光る。
「体に悪いって言ったじゃん!」
そう言って、タバコを奪おうとする。
「俺は健康だからいーんだよ」
よける祐司。
「も~」