ガーディスト~君ヲ守ル~
第4章 バイト
その時、事務所の扉が開いた。
年配の夫婦が顔を出す。
後に続いて、乙姫社長も入ってきた。
「やあ、おはよう」
「社長、その方たちは?」
圭吾が尋ねた。
「さっき、そこで会ってね」
そう言って、年配の夫婦を別室に案内した。
「祐司くん、お茶お願いね」
「わかりました」
祐司は給湯室に向かった。
「先日はありがとうございました」
年配の夫婦は、礼を言う。
「…あれから大丈夫でしたか?」
乙姫が尋ねた。
年配の男性の方が、口を開いた。
「はい、おかげさまですっかり気分がいいです」
「それは安心しました」
コンコン
「失礼します」
祐司が、熱いお茶を夫婦に差し出した。
「どうぞ」
夫婦はひとくち飲んだ。
「ああ…美味しい。
君、お茶の煎れ方うまいね」
「ありがとうございます」
祐司は微笑した。
「祐司くんもここ座って」
乙姫はソファに座るよう促した。