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ガーディスト~君ヲ守ル~

第5章 姿をうつすもの



冴子は一番奥のロッカーの前まで行き、扉をバンッと叩いた。


「開けなさいよ!!」

「い、嫌ですっ…!!」


尾形は必死に拒む。



「……いいわ、じゃああんたはクビよ!!」


ハーッと溜息を吐いて、冴子は尾形の横を通り過ぎようとした。



「……よ」


ボソッと尾形が呟く。


「は?」

「なによ…なによ…なによ…なによ!!」


尾形の体は震えていた。


「何言ってるの?あんたってまともに喋ることもできないのね!」



ブチッ。



何かが切れる音がした。




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