ガーディスト~君ヲ守ル~
第6章 束の間の休息
「昨日はご苦労様」
乙姫は2人の報告書を受け取り、にっこり笑った。
「2人とも、頑張ったね」
「あれぐらいどうってことないっすよ!な、祐司」
護は得意げに言った。
祐司は苦笑する。
「君たちはいいコンビになりそうだねぇ、これからも頼むよ」
「っす!」
護は上機嫌で席に戻った。
「あ…社長、これはその手鏡です」
祐司は尾形から受け取った手鏡を、乙姫に渡す。
「ふぅん…」
乙姫は手鏡をじっくりと見つめた後、
「うん、男前♪」
自分の姿に酔いしれた。
その場にいる全員の顔が引きつった。
「了解。僕が処分しておくよ」
乙姫は鏡を懐にしまった。
「ああ、そうそう、今日はねぇ…」
そう乙姫が言いかけた時、事務所の扉が開いた。
「あの…」
遠慮がちに顔を出したのは、つぐみだった。
「東さん…」
祐司はつぐみを見て軽く驚いた後、優しく微笑んだ。