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ガーディスト~君ヲ守ル~

第1章 出会い

「最近…私の記憶が途切れ途切れなんです…。ふと気づくと意識を失ってたみたいで…。でも今まで何をしていたか思い出そうとしてもわからなくて…」



つぐみは視線を下に落とした。



「今日…朝起きたら、私の服が泥だらけだったんです…外に出た記憶なんてないのに!」



つぐみの目には、うっすらと涙が溢れている。



「私…誰かに狙われてるんでしょうか?怖くて…どうしたらいいか…」



俺はスッとハンカチをつぐみに渡した。



「…すみません…」



つぐみの肩は小刻みに震えている。



「…わかりました。ではあなたにいくつか質問します」

「…はい」

「失礼ですが、人に恨まれたことは今までにありましたか?」

「…いいえ、今のところはないと思います…」

「事件に巻き込まれたりは?」

「いいえ…」

「おかしくなったのは最近と言ってましたが、その前に変わった出来事はありませんでしたか?」

「……いいえ…」



(とりあえずは手がかりなしか…)



「わかりました。では24時間あなたを警護します。警護には2人つきますが大丈夫ですか?」



俺はとりあえず電卓でザッと計算し、つぐみに見せた。



「大丈夫です…」

「わかりました。警護はいつから希望しますか?」

「できれば…今日の夜からお願いできますか?」



(今日からか…徹夜だな…)



「確認してきますので、少々お待ちください」



俺は頭を下げると別室を出た。




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