ガーディスト~君ヲ守ル~
第6章 束の間の休息
「そんなことないです、少しでも早く解決したいと思うのが普通ですから」
「…優しいですね」
つぐみは軽く微笑した。
「…朝起きたら机の上に手紙が置いてあったんです、つばきさんからの。私の働いている会社で働いていたんですね」
「ええ、俺も昨日薄井社長から聞きました」
「それなら…私もできる限り協力したいと思いました」
つぐみはやっと、祐司の顔を見上げることができた。
「彼女がちゃんと自分の体に戻れるように…私も協力します」
「東さん…」
「だからまた…お願いできますか?」
(私…村上さんのそばにいたいんです…)
つぐみは心の中で囁いた。
「ありがとうございます、あなたの口からそう言ってくれるのを待ってました」
「え…」
「無理強いしても、余計不安にさせると思ったので…」
(そうだったんだ…)
「俺と一緒に解決していきましょう」
祐司の優しい微笑みに、つぐみは心惹かれながらも頷いた。