ガーディスト~君ヲ守ル~
第6章 束の間の休息
ふと目をやると、圭吾が知らない女性と話していた。
護も積極的に女性に話しかけている。
つぐみはクスッと笑った。
「白石さん、必死ですね」
「ああ……護先輩はあんな感じですよ、黙ってればモテるのに」
祐司は苦笑した。
「そうなんですか?」
つぐみはサラダを一口食べて、再び口を開いた。
「皆さん…出会いがないんですか?」
「そうですね…こんな仕事してると休みはないようなものだし…」
「大変ですね…」
つぐみはふと思った。
(村上さん…彼女いるのかな?いないのかな?)
すごく聞きたい…
でも怖くて聞けない…。
「おう、祐司!」
向こうで話していた護が、祐司のもとに歩いてきた。
「食べてる~?東さん」
「あ、はい」
「ちょっと祐司借りていいかな?」
「え…」
護が祐司に耳打ちする。
その後、さっき話していた女性のグループを指差した。
(ああ、そういうことか…)
つぐみは黙って料理を食べた。
(行ってほしくないけど…止める権利もないし…)
「いや、俺は遠慮しとく」
(…え?)
つぐみは顔を上げた。
護はしぶしぶ戻って行った。
「行かなくて良かったんですか?」
「ああいうのは苦手なんです、それに今は東さんと食事してますし」
祐司は微笑した。