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街外れの整体院

第2章 患者№1 

「センセェ、あたしねぇ、さっきぃ、着替えてる時、むこうにベッドがあるのぉ、見ちゃったぁ」

「だから何ですか?あそこは僕の居住スペースですが」

嘘だ。
俺の居住スペースは二階だ。
あそこはこういう患者のためのベッドで、いつも使っている。

「センセェ…のベッドォ?
あたしあそこでめちゃくちゃにされたい」

身体を擦り付けてくる。

「まだ診察とマッサージ、終わってませんよ。
それに僕は────」

「センセ、お願い
診察もマッサージもむこうでやろ」

俺はもう一度偽のため息をついた。

「仕方ないですね、わかりました。」

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