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街外れの整体院

第2章 患者№1 

5分後────

「着替えてきました。」

「では、始めますね」

合棚さんを診察台へ案内する。

「仰向けに寝てください。」


「────ッン!?先生っ!?」

「どうかしましたか?」

俺は平然と聞く。
今は首筋からツッーと手を滑らせただけ。

「あっ、いえ」

俺は手を止めない。
首筋から胸まで一気にいく。

「──ンフッ、ンッ」

「どこ痛いですか?」

痛い訳ない。
絶対感じてるだけだ。
感じやすいな、この子。

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