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もしも僕がね、

第3章 遺伝

18歳の冬。最近楽しみが出来た。

1ヵ月前に赴任して来た早川隆史。
歳は…いくつだろうか。30代前半か……いやこいつの顔なら20代半ばにも見える。



「ねー…早川先生?」

「んー…何だ」

静かな病室にボールペンでメモする音が響く。早川はまた何か書いている


「早くアルバム買いに行こうよー。」

数週間前に約束したはずなのに未だに買いに行けてない。



「んー…もう少ししたらな。」

「その台詞もう100回聞いたよ!」

もう少しって一体いつだよ…

不満に思いながらもそれから2週間が経った。

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