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もしも僕がね、

第3章 遺伝

「お前…こんなことして俺をどうしたいの」

早川の吐息が耳元で感じられる。



「どうしたいって……こうしたかったんだよ。」

「……答えになってねーよ。」

クスッと笑った声。胸がきゅうっとなる。



「先生…俺ね、先生のそういう所嫌いじゃないよ。」

「…どういう所だよ。」


俺の為に必死で説得してくれる所とかこうやって受け止めてくれる所とか…



「おい理人…」

「……秘密。」


軽く頬に唇を押し付けた。




「………誘ったのはお前からだからな。」

早川と目が合う。本能的な…熱い眼差し
……唇が触れた。

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