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もしも僕がね、

第3章 遺伝

「……先生。」

「っ!…何だよ…起きてたのか…」

ふぃに話しかけたせいか早川もちょっとびっくりしていた。


「うん…せんせー…こっち来てよ。」

「?……なんだ?」

ベットの端まで早川が来る。
俺も体を起こして、早川と向き合う形になった。




「はい!右腕を大きく横に広げましょー」

「はぁ?」

「いいから早く広げて!ほらもっと大きく!」


よく分かっていない早川は言われるがまま行動する。




「そして左腕も大きく横に広げてまーす!」

「……おい、これやって何すんだ」



不満気な早川に…
ぎゅっ、と俺が抱きついた。



「そうすると俺がせんせーに抱きついてあげるという特典が…………って先生?」


大きく広げられたはずの両腕はきつく抱き寄せられていた。

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