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壊れる程に愛してる。

第3章 日常




「あ、また卒アル見てたの?」


スウェットとTシャツに着替え終えたショウは、洗濯に出すYシャツや靴下を手に持ったまま、ソファーに開いたまま置きっぱなしだったアルバムを手にとった。


「え、うん…ダメかな?」

「いや別に。1年以上前だから、こうして見るとルナも俺も若かったよな」


クラスメイトとの写真を見て何かを思い出したらしく、ケラケラと笑っている。

私とショウは同級生だ。

地元が同じで家も近所だったため、小学校から中学校までもちろん同じ学校だった。

更に私達の代は1クラス分しか子供がいなかったため、ずっと同じクラスだった。

そして、ショウは勉強したいという理由で私と同じくたった1人で県の中心部へ出てきた。


「そういえばショウ、最近自分のアパート帰ってる?」

「あぁ、きのう本取りに帰った」


いまは半同棲みたくなってしまっているが、彼もちゃんと別に部屋を借りている。

去年の今頃くらいまでは別々に住んでいてたまに会う程度だったのに、なぜかこうなってしまっていた。

彼がアルバムを見ていて持ったままになっている洗濯物を取り、自分のYシャツとソックスと共に脱衣所にある籠へと押し込む。


「ねぇルナ」


彼はソファーに座ったまま体を捻って振り返り、やっと台所で夕飯を作ろうとし始めた私を呼び止めた。


「きょうは冷製パスタがいいな」


子供みたいに無邪気な表情でそうおねだりしてくる彼。

私はなんだか可笑しくてつい笑ってしまった。


「うん、そのつもりだった」


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