壊れる程に愛してる。
第3章 日常
急に手首を引かれたせいでバランスを崩し、ソファーにいる彼の上に勢いよく乗っかってしまった。
持っていたプリントも手から離れていき、床の上へと落ちてゆく。
「ねぇ…俺も教えてほしいことあるんだけど」
下から見上げられている表情に、上から見下ろしている状況に心臓が早くなっていく。
「な…っなに…?」
「…わかってるクセに」
彼は少し笑うようにそう言って、明かりも点けずに寝室へと私を引っ張っていき、乱暴にベッドへ押し倒して馬乗りになってきた。
「やっ…!!」
「ルナの体のこと…気持ちよくなること教えて…?」
「え…キャア!!」
彼は乱暴に私の服を脱がし始め、それらを床に放り投げる。
パジャマで下着もパンティしか付けていなかった私は、あっという間に丸裸にされた。
空調が効きすぎた部屋のせいで、鳥肌が立ち始める。
「やだ…ねぇきょうはもう寝ようよ…」
「やだ」
嫌がる顔を押さえ付ける手とは裏腹の、とろけるくらいに優しく深いキス。
息が出来ないくらいに長く続き、苦しくなるとそれに追い討ちをかけるように首を締め付けてくる。
意識がどこかへ行ってしまいそうになると、彼はそれを見計らって手と唇を離す。
「ルナ…」