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二度目の初恋

第2章 バレンタインと告白

えええぇ~………!


本当にあたしの事好きなの?



それに1年生はみんな知ってるって!

どれだけ有名なんだよ…。


ちらっと松本を見てみると他の男子とじゃれあってて、いつも通りの光景。


……でも。

もし本当なら、さっきのセリフも辻褄が合うし…?


でも、嘘だって言ったよね?


どっちだよ!



ピロロン
携帯が鳴る。


メール?


確認すると紘夏からだった。


――――――――――――――
from :紘夏
本文 :ごめんね!!
今日はこのまま池田と
帰るね。

――――――――――――――



えぇ!?

紘夏に松本の事聞こうと思ってたのに!



二人でいるときに電話したら迷惑だろうし……。


仕方ないから家に帰ってから電話するか。


……よし、帰ろ。

教室を出て下駄箱に向かう。


「あれ?くぅちゃん、一人で帰るの?」


くぅちゃんって言うのは、あたしの苗字、久賀からできたあだ名。

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