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二度目の初恋

第2章 バレンタインと告白

「うん、わかってる」


松本の反応を気にしていたあたしは、予想外の反応に驚く。


「え?わかってる?」

「ああ。最初から振られるつもりで言った」


「そうなの!?」


とりあえず、俺がお前の事好きだって伝えようと思って。


と、松本は苦笑いする。



「まあ、余程の事がない限り諦めたりしないけどな」

「は!?」


余程の事!?

「例えば、お前に好きなヤツができたり………とか?」


「…………何であたしに好きな人ができたら余程の事なのよ!!」


「じゃあお前、好きなヤツできたことあんの?」

「う………」


まあ確かに!
好きな人とかいたことないけど!!


「ま、そのつもりでいろよ」


さっきまでとは変わって、ニヤリと笑う。

「じゃあな」


「え、ちょっ!」

意味わかんない!
諦めたりしないって言われても困るよ。


「ま、俺の事よく考えてくれよ」

動揺しているあたしを残して松本は帰って行く。


…………どうしよう。
明日から松本とどう接すればいいの!?

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