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二度目の初恋

第3章 *バレンタインと告白*

こいつは、彼氏が欲しいとか思わないのか?


「俺には無いわけ?」


「あるわけ無いじゃん」

即答。


まあ、ここまでは予想の範囲内。


「俺、お前からチョコ欲しかったなー」


正直な気持ちを、ふざけたように言う。


すると、久賀は余程驚いたようで口が開いたままだ。


このままじゃ、さすがのこいつも俺の気持ちに気づくんじゃないかと思い、さっきの言葉を否定する。


「真に受けたのかよ!嘘だし~」


でも、少しでも動揺してくれた事が嬉しい。



「だよね。よかった!死にたいのかと思ったよ~」

久賀から予想外の言葉。

………死…?


「は!?」

思わず、間抜けな声が出る。


「あ、何でもないよ!気にしないでー」

いや、気になるだろ!!


でも話の流れ的に、『あたし、料理下手だから!』ってことだろうな。

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