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二度目の初恋

第3章 *バレンタインと告白*

あ、でもアイツが他のヤツと帰る約束してたらどうしようか………。


……その時は譲ってもらう!


そう考えながら歩いていると曲がり角の向こうから急いで来た誰かにぶつかった。


「わっ!」

「うおっ」


ぶつかった相手は小柄で、体格の差から相手が倒れそうになる。



「おっと」


でも俺がギリギリで支えたから相手が倒れることはなかった。


「大丈夫か?」


「あ、ありがと………う!?」


あ。


お礼を言おうと顔を上げた相手は久賀だった。


「うわあぁ!!」


俺の顔を確認した久賀がいきなり叫び声をあげる。


「うおっ!!なんだよ……」


何で俺の顔みてこんなに驚くわけ?


「ま、松本ありがとう!じゃ、急いでるからバイバイ」



明らかに動揺してるよな。
俺何かしたか?

………記憶にない。
別にいつも通りだったはず。



慌て俺の横を通り過ぎようとする久賀の腕を掴む。

「あ、待てよ」


「っ!!!!」

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