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平和のために

第9章 名前



踊り場で手を引かれて

それでも逃げようとする私を

引っ張った



思いもしない力に驚き

気づいたときには目の前に壁



両側に先輩の腕



後ろに先輩





「ごめん…
俺はいつもあんたを
泣かせてばっかだな」



「え?」

聞いたこともない先輩の口調…


思わず振り返ろうとした




「あ、そのままで聞いてくれ


…お前は…























姫様だろ?」

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