トライアングル・ラブ -素直になれなくて-
第2章 出会い
「ってか、お前なんでバック2コ?」
俺は不意に山Pの持っているバックを見た。
この高校は指定バック。
制服も指定。
まぁ、私立だからそうだよな。
「あぁ、これ連れの。先生のとこ行くっつーから持たされた。」
「へぇ。」
明らかそのバックは女子のものだった。
なぜなら、バックにはウサギのキーホルダーが付いていたから。
「もしかして…「山ちゃーん!」
“もしかして彼女か?”と聞こうとしたが、それは女子の声と被ったので、途中で言うのをやめた。