トライアングル・ラブ -素直になれなくて-
第4章 涙
「「…なっ?!!」」
全員揃ってナイスリアクションありがとうございまーす。
俺は、近くにあった柱に“ガンッ”と右足の裏をぶつけた。
その行動に“ビクッ”として息を飲む目の前のクソ女たち。
「一人じゃなんもできねーヤツが、偉そうに人傷つけてんじゃねーよ!今度アイツに何かしてみろ?女だからってただで済むと思うなよ。」
俺が先頭にいた女を睨み付けると、その女は悔しそうな顔をし、俺の横を通過した。
「ちょっと美雪!待ってよ!」
“美雪”と呼ばれた女の後ろを5、6人の女が追いかけて行く。