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希望の欠片もない大切な人。

第4章 初

だから、ルーリが抱きしめた。


妻が逝って初めて穏やかに眠れたのは、一晩中ルーリの体温を感じていたからだろう。


それからちょくちょくくるようになったルーリ。


毎回ルーリを抱きしめて、ルーリの存在を確かめる。





そして、ルーリは俺の一番大切な人としての地位をどんどん高めていった。

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