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希望の欠片もない大切な人。

第4章 初


「ルーリ」

とお父様が私を呼びながら、抱きしめてくれる。


お父様の腕の中は暖かくて、安心できて、私の意識はすぐにもうろうとしてくる。


こういうことをされるだけでも好きという気持ちはすぐにあふれていく。



あぁ、なんでこの人は〝お父様〟なんだろう。


神様はどうしてこの恋を許される方とさせてくれないの。


こんなに好きなのに。

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