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えっちな理科準備室

第7章 玩具

新薬は翔の体内に入った。
これで翔は僕の命令に忠実に従う犬となるだろう。この薬の効能はあゆみと雪乃に与えたものと変わりはない。

効能は2つ。
1つ、女性の性欲を底上げする。
2つ、僕の命令に逆らえないようにする。

ただ前者の効果は「女性」にしか現れない。なのでこの薬は男性に使った場合、2つめの効能しか残らない。
…それで十分だ。

しかしそれは理論上の話だ。
発明品とは実験を成功させることではじめて完成したと言える。この薬がちゃんと男に対しても使えるかどうか、僕はそれを今から実験する。

「翔、きみは僕の命令には逆らえない。きみは僕の実験台だ。」

翔は咳がおさまると僕を睨んだ。
無視して僕は重ねて言った。

「きみは僕の実験台だ」

「俺は…悠馬の…実験台…」

「きみは、僕に逆らう事はできない、わかったな?」

翔は急におとなしくなり、こくりと頷いた。

…。
成功するという確信はあったが、やはり実験が成功した瞬間とは気分がいいものだ。

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