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えっちな理科準備室

第12章 過去への想い

「あっ・・・うん・・・誰にも言わないから・・・大丈夫・・・です」

私がそう言うと悠馬くんは胸をなでおろしました。

「ありがとう、笹川さん・・・あっそうだ」

悠馬くんは何か思いついた様子で、教室のロッカーを漁り始めました。

「あの、ついでにもう一つお願いを聞いてもらっていいかな?」

「えっ?なに?」

悠馬くんが取り出したのは真っ赤な蝶ネクタイでした。

「ちょっと実験に付き合って欲しいんだ、あっ・・・急いでるならいいんだけど・・・時間はあまり取らせないからさ」

「実験・・・?うん、別に急いでないから大丈夫・・・です」

悠馬は嬉しそうに微笑むと私にありがとうと言いました。

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