えっちな理科準備室
第14章 最終章:さよなら理科準備室
「ふっ!!!!ふざけるな!!!!」
『君の意識が寝ている間に飛び降り自殺でも出来れば簡単だったのだけどね、どうもきみの無意識が邪魔をしてできなかったんだ』
「あああ・・・やめろ・・・やめろ!!!」
『僕はさ、発明の天才だなんて言われたけど・・・そんな天才の遺作がこんなお粗末な爆弾になるだなんて・・・笑っちゃうよね、この理科準備室にある限られた材料と、限られた時間で作ったんだ・・・でもこの理科準備室を丸ごと吹き飛ばすくらいの威力はあるはずだよ』
「やめろ!!!僕はまだ死ぬわけにはいかない!!!俺は理想郷の支配者になるんだ!!」
足をバタバタと暴れさせ逃走を図った。しかしそれは失敗し、無様にも椅子ごと転倒した。
「あぐっ!!・・・そうだ!!あゆみ・・・見ていないでこのロープをほどけ!!いや・・・そこにある爆弾を外に放り投げろ!!僕を助けるんだ・・・僕の命令は絶対だ!!」
そうだ、僕にはまだ勝算があった。僕の薬の影響を受けた人間は僕の命令に背くことはできなくなるのだ。
「あゆみ!!!僕を助けろ!!」