えっちな理科準備室
第14章 最終章:さよなら理科準備室
私はついにこのおかしな学校生活が終わりを迎えるのだなと感じていました。
私はわかっていました。
今までの悠馬くんが本当の悠馬くんじゃないという事を、私達は悠馬くんの暗示にかけられているということを・・・
それでも薬の圧倒的な作用に対抗することができず、こんないやらしくて下品な世界に身をゆだねてしまったのです。
「そろそろ時間だね、あゆみ」
うん、そうだね悠馬くん
私は頷きました。
「こんな取り返しのつかない事をした僕に・・・こんなことを言う資格はないのだけど・・・」
私は黙って俯きます。
「僕はきみのことが好きだったんだ」
・・・うん
私は下を向いたまま頷きました。
「やっと言えた・・・僕がもう一人の僕の中で消えずに意識を保てたのは、きみにこの思いを伝えられなかった後悔があったからだと思うんだ・・・」
・・・
「・・・僕の最後のお願い、聞いてくれるかい?」
・・・
「この学校の皆を、この狂った世界から解放してあげて欲しい。この教室のロッカーの中にある僕の発明品で」
私は全てを理解し、ロッカーを開けると懐かしいあの発明品を取り出しました。
「もう時間だ、はやくここから離れた方がいい」
椅子ごと床に横たわる悠馬くんの表情は、色々な発明品で私を楽しませてくれた頃の悠馬くんのものでした。
「ありがとう・・・そしてゴメンね・・・」
悠馬くんはそれだけ言うと目をつむり何も言わなくなりました。
私は涙をこらえながら理科準備室を後にしました。
私はまっすぐ、放送室に向かいました。
私はわかっていました。
今までの悠馬くんが本当の悠馬くんじゃないという事を、私達は悠馬くんの暗示にかけられているということを・・・
それでも薬の圧倒的な作用に対抗することができず、こんないやらしくて下品な世界に身をゆだねてしまったのです。
「そろそろ時間だね、あゆみ」
うん、そうだね悠馬くん
私は頷きました。
「こんな取り返しのつかない事をした僕に・・・こんなことを言う資格はないのだけど・・・」
私は黙って俯きます。
「僕はきみのことが好きだったんだ」
・・・うん
私は下を向いたまま頷きました。
「やっと言えた・・・僕がもう一人の僕の中で消えずに意識を保てたのは、きみにこの思いを伝えられなかった後悔があったからだと思うんだ・・・」
・・・
「・・・僕の最後のお願い、聞いてくれるかい?」
・・・
「この学校の皆を、この狂った世界から解放してあげて欲しい。この教室のロッカーの中にある僕の発明品で」
私は全てを理解し、ロッカーを開けると懐かしいあの発明品を取り出しました。
「もう時間だ、はやくここから離れた方がいい」
椅子ごと床に横たわる悠馬くんの表情は、色々な発明品で私を楽しませてくれた頃の悠馬くんのものでした。
「ありがとう・・・そしてゴメンね・・・」
悠馬くんはそれだけ言うと目をつむり何も言わなくなりました。
私は涙をこらえながら理科準備室を後にしました。
私はまっすぐ、放送室に向かいました。