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えっちな理科準備室

第6章 休日

私はしばらく無心でベンチに座っていました。すると、目の前を一人の男の子が通り過ぎました。

小学校高学年~中学1年生くらいでしょうか?背は私より少し高いくらい、中性的で整った顔立ちをしていました。こういう子を美少年というのでしょう。

「あのっ…きみ、ちょっと待って…」

私は気がつくとその少年に声をかけていました。思えば見知らぬ男の人に自分から声をかけるのは生まれて初めてだったかも知れません。

男の子は驚いた様子で振り返り私を見ると言いました。

「え?…きみ誰?」

「あっ…えっと…私、あゆみ」

「あゆみちゃん?どこ小学校?何年生?」

どうやら私は小学生に見られているようでした。仕方ありません、私の見た目が幼いのは自分でも自覚している事です。

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