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好きって言わない距離

第19章 空回る心と体

私の降りる駅に着いた。


「じゃあねっ」


ドアが開くとさっさと降りてやった。


すると榊原君も降りた。


「行くよ…美優んち」


榊原君は歩き始めた。


私は横を黙って歩いた。


「離れたくないんだろ?ほら」


榊原君は手を出した。


「もう、いいよ」


ホントは嬉しいのに裏腹な態度で手を取らなかった。


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