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好きって言わない距離

第3章 二人だけの一夜

私はまだ微熱があった。


「今日は土曜日だしな…病院はもう無理だな。
俺一度帰ってなんか食いもん持ってきてやるよ。
後、薬も買ってきてやる。
その間におまえ着替えて、もう少し寝とけ」


「また来てくれるの?」


「病人一人には出来ないだろ」


「ありがとう」


「携番、そこにメモしてあるから、何かあったら、直ぐ連絡しろ」


榊原君は優しく微笑んで、私の頭にポンと手を置いた。


やだ、私もっと好きになっちゃう!


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