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好きって言わない距離

第8章 わからない…

その夜ベッドに入ってもなかなか寝つけなかった。


あのキスを思い出す度、体中が熱くなる。


でもあの最後の言葉を思い出すとワケが分からなかった。


今日一日の榊原君…凄く優しかった。


なんで言ってくれないの。


私は胸が張り裂けそうだった。



お願い


好きって言ってよ。


私は苦しくて、苦しくて枕を涙で濡らしながら浅い眠りを行ったり来たりした。


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