
世界はもうパラダイス
第3章 パラダイス二日目
チュンチュン。
眩しさでめを覚ますと青い空が広がっていた
(あぁ、そうか此処、屋上…)
もうろうとした意識の中辺りを見渡す
菜々子、蛍はまだ寝ている
蛍の弟達は居ない
どこか遊びに行ったんだろう
「ん゛ーー」
伸びをする
今何時だろう?
屋上から見る街は相変わらずうるさい
「ふぁ。おはよう美月」
「おはよ菜々子」
蛍はいまだに睡眠中
「ねーどうして大人は消えたんだろ」
「わからない」
「…だよね」
ミーンミンミン
今日は一段と暑い日だ
ふと、菜々子が提案する
「蛍が起きたら、ディズニーランド、行ってみましょうよ!」
「!!いいね」
二日目、今日も遊びまくろう!
そんなポジティブな考えを持っていられたのは今の内だった
