
世界はもうパラダイス
第3章 パラダイス二日目
わぁあ!!
まさに夢の国!
ディズニーランドはジェットコースターなど、危険な乗り物は動いてなかったが
その他は通常。
子共だけの夢の国!!
「すんごー!ね、ねぇ美月、菜々子!!シンデレラ城行こーよ」
シンデレラ城に着く
が、どういうことだ?
シンデレラ城の壁に大きな画面がある
「何アレ」
「「?」」
すると突然、その画面に真っ黒なフードをかぶった人が現れた
『諸君』
…ぇ?何が始まるの?
ザワザワザワザワ
『諸君、静粛に。これは全国放送である。』
だんだん小さくなるざわめき
私達3人は顔を見合わせる
『わたしはこの世界の神。大人達を消したのは私だ。』
『わたしはこの世界をリセットしようとした。だが、上手くいかず子共だけが残ってしまった』
『よって、世界をリセットするために、君達を殺す。生き残れる人数は最大10人』
『わたしの部下達が君達を殺す。拠点はそれぞれの国の首都。』
…は?
ザワザワ!ザワザワ!
私たちはパニックに陥った
「み、美月!!?菜々子ぉ!!ど、どういうっ?」
「わからない…まさか、いや…イヤァァ」
「や…だ、ぃゃ」
私は声が出なかった
『では諸君、楽しいゲームの始まりだっ!!』
うわわわわわ!!
きゃああああ!!
叫ぶ、叫ぶ、皆叫ぶ。
ばん!!
一段と大きな音がしてシンデレラ城の内部の扉が開く
そして次々に出てくる黒い人影
その人影は手当たり次第に子共をナイフのような物で切りつけて行く。
「ぁ…ぁあぁ、あ!?」
上手く声が出ない
逃げなきゃと思っても身体が言うことを聞かない
そんな私と蛍の手を取って菜々子が出口に向かって走る
走る、走る、走る。
どんどん子共達を追い抜かしていく間に
後ろから悲鳴や、うめき声が聞こえる
「ねぇちゃん!!!」
蛍の弟の声がして、走りながら後ろを振り向いた
少し後ろに蛍の弟の顔があった
…顔、だけ。
私はすぐ前を向き直り走りつづけた
幸い、蛍は見ていなかったようだ
怖い。
