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星空の下。

第11章 想い。

部屋に戻ると、

りゅーちゃんはまだ眠っていた。


そろそろ起きないと
お母さんが帰ってくるんだよね~。


起こすかどうか迷ったが、起こすことにした。


『りゅーちゃん、起きて。朝だよ。』

彼の体を揺すること数回。


むくっと体を起こした。

「あぁ...。おはよ。」

少し間があけてから言った。


どうやら、
なぜここにいるのかを思い出したみたい。

『おは、よ。朝ごはん食べてから帰る?』

「いや、もう帰るよ...」

そう言って
ベッドから降り、玄関へと向かった。

私もその後ろに続く。


『....。』

靴を履く彼の後ろ姿を
ただ、じっと見つめる。


あぁ、ダメだ。

帰って欲しくないと思っている自分がいる。


「じゃぁ、また。」

『...うん。』

彼の姿を見えなくなるまで見送った。

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