無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ーーｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

『お昼だ、お昼だﾙﾝﾙﾝﾙｰﾝ♪』

柚香と向かい合ってお弁当を広げる。

「茉里亜の弁当って、和食系のおかずが多いね。」

私のお弁当を覗きながら言った。

『日本人だからね。向こうにいたときは全然食べれなかった。』

「へぇー、そうなんだ～。」

『柚香、...』

私が柚香に言いかけた時、

教室のドアが開きクラス中がｼﾝとした。

そこに立っていたのは
髪が少し長く明るい茶髪で耳にピアスをしている顔立ちの整った人だった。

その人の元に
門川君という、クラスでけっこう目立つ男子が駆け寄った。

「久しぶりだなっ!鎖骨に何かついてるよ。」

そう言った門川君はニヤリと笑っていた。

「門川、ウゼェ。」

その人の声は思っていたより
低かった。

「今から指導室に行ってくる...」

「はいはーい。しっかり先生の言うこと聞いてこいよー!」

「門川、ウゼェ。。。」

そう言って
彼はどこかへ行ってしまった。


『何あの人???』

私は口をポカーンと開けながら
柚香に聞いた。

私の通う高校は進学校で、
周りの生徒は黒髪か染めてたとしても暗い系の茶髪。
ピアスをしてる人なんかいなかった。

あんなﾁｬﾗﾁｬﾗした人を学校内で初めて見た。

「柚香の隣の人物ー!」
笑いながら柚香は答えた。


あの人が同じクラス?????

しかも、隣同士??????????



い、嫌な予感がするよ～!!