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星空の下。

第1章 流れ星。

アメリカと違って日本は、
ちゃんとした教室があるから嬉しい。

向こうは
ロッカーだけで、たった5分間の間に
次の教科のクラスへ移動しなければならなかった。

友達と
ちゃんと話せるのは昼休みと放課後しかなかった。


それに比べて
日本は授業と授業の間の休み時間に
ゆとりを持てるから本当に楽だと感じた。


「それではSHRを終わります。」


号令とともに
クラスの女子が私の元へと駆け寄った。


「日南さん、アメリカのどこに住んでたの?」

「やっぱり、日本人は多かった???」

「向こうの高校って、どんな感じ??」


ガンガンと質問をしてくる。

『え~と...その、』

どの質問から答えていいか分からず
テンパッた。


"帰国子女"でクラスの女子に煙たがられると思っていたので、ビックリした。

クラスの女子と
仲良くすることが出来たらいいな。

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