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星空の下。

第1章 流れ星。

『お母さん、私ちょっと、出掛けてくるね~』

「早めに帰ってくるのよ。」

食器を洗いながら母は返事をした。

『はーい、いってきまーす。』

ガチャンと玄関の扉を閉める。

携帯を取りだし
手に持ってある地図を照らした。

ここに来て
まだ1ヶ月しか経っていなかったので
道を覚えていない所だらけだった。

8歳まで住んでいた家は
ここから電車で2時間かかる。

本当は
そこに住みたかったが
元住んでいた家は現在、人が住んでおり
また、母が「そこは田舎だから」と言い
色々と便利なここへ越してきたのだ。


『この先かぁ...』

周りは木に囲まれており、
窮屈な都会から少し解放された道を歩いて進む。

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