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愛しい人~テニプリ~

第3章 #3

『ねぇねぇ手塚、俺とおチビをダブルスのペアにしてよ』



ある日、おれは半分冗談で手塚にそんなことを言ってみた。


そんなことは無理だってのは承知でのお願い。



『ダメだ。お前は大石と一緒だからこそ、力が発揮されるんだから、今更それを変えるわけにはいかない』



『だよね~、ちょっと言ってみただけだし。でもさぁ…なんか、おチビがもしもダブルスやることになったら…』



手塚以外、誰もいない部室で俺は独り言のように言っていた。

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