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愛しい人~テニプリ~

第4章 #4

『寝てるんすか?』



返事なし。


俺は、起こさないようにそっと近づいた。



長い睫毛。

柔らかそうな髪。

無邪気な寝顔。



俺は
無性に触れたくなって


そっーと目にかかりそうな髪を払いのけた。



少しだけ心臓が高鳴った。



もう少し触れたくなって、無意識に頬っぺたに触れそうになった瞬間。



『越前!早いじゃん』


『も、桃先輩…』



危なかった…。

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