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愛しい人~テニプリ~

第2章 #2

7年後 アメリカ―




「ウォン バイ エチゼン・リョーマ」




雲一つない晴天の中。

世界選手権をかけた一つの試合が終わった。




勝利を納めたのは、2年前、プロテニス界に突如現れたルーキー。

日本人の越前リョーマ。


父子共々、この世界じゃちょっと有名。




大きな歓声が上がる中、試合相手と軽く握手を交わし、控室へと戻る。



「リョーマ!君はもっと上にあがるべきだ!君なら、トップを目指せるよ。頑張れ」


控室へと続く静かな廊下を歩いていると、先ほどの試合相手が、急いで後を追い、そう告げた。



「……ども」


軽く会釈し、再び控室へ向かう。

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